外資社員への眼

外資系の会社の日本人はある意味色眼鏡で見られるようなことがあります。以前のページで似たようなことを書きました。別の例を挙げてみましょう。

  • 私が新入社員の面接などを行うときに、英語能力を自然な形で評価すべく同僚の外国人に頼んで出席してもらうことがあります。面接の最初に一応自己紹介をするのですが、それでもたいていの場合応募者の方々はその外国人ばかり見て話し始めます。ちょっと悔しい(?)ので私が英語で質問をしますと、またその外国人の方をみて答えます。良しそろそろと思って、その外国人に退席してもらい英語力の評価のために入ってもらっていたんですよ、と説明すると「はっ」としたような顔をされるわけです。
  • 欧米人は日本人より偉い、といった潜在意識があるのでしょうね。それと同じようなことは日常のビジネスでも日常茶飯事です。例えば、あなたの勤める外資系の会社が日本の企業とおつきあいがあるとしましょう。そうすると当然そこの会社の日本人社員とのビジネスが生じてきます。
  • 外資企業とつき合いのある日本企業の担当社員は大体、次のタイプに分けられます:

    • 経験を通じてうまくcommunicationに対応していく人
    • 経験を通じて外資の悪いところばかりを警戒して外資に対してとてもネガティブになる人
    • 欧米人とだけcommunicateしたがる人
    • 相手が外資でも日本企業でも対応が変わらない人
  • 性格も関係しますが、一番たちが悪いのが2番目のタイプでしょう。よほどイヤな目にあったのでしょうか、とても神経質にネガティブに接してきます。そしてそういう人はなぜか3番目の傾向も持ち合わせていることが多く、ますます事が難しくなります。
  • 欧米人を同席させれば彼らだけと話をし、相手が外資に勤める日本人となるととてもネガティブな対応で接してくる等々です。
  • 中途半端な外資慣れからそういうことになるのかもしれませんね。そして大体の場合は心の中で「自分は外資とうまくコミュニケートできる」などと自信満々だったりするのでたちが悪いものです。
  • そしてこういう人は大抵、根本的なものの考え方は思いっきり日本人ですので、我々としても欧米人に接するようにstraight forwardにも出来ず…
  • 外資ユニークの悩ましさのひとつでしょうね。